オリーブオイルは「なまもの」。

オリーブオイルのあの素晴らしい香りや風味は新鮮ならではのもの。しかし、保管方法を間違えてしまうとせっかくのオリーブオイルが台無しに。最悪、開けた時点でオイルが悪くなってるなんて事も!きちんと管理して、新鮮なオリーブオイルを少しでも長く楽しみたいものです。

オリーブオイルの弱点!

オリーブオイルの弱点は大きく2点、まずはこの2点と少しの気配りを知ってください。

オリーブオイルは紫外線が苦手。

まずは保管場所。オリーブオイルは紫外線によって劣化してしまいす。オリーブオイルの中でもエキストラバージンオイルは黄色から黄緑色まで色がついていますよね。これって葉緑素の色なんです。光に当たると、この葉緑素が光合成を始めてしまい酸化物を発生し劣化の原因になってしまいます。この光合成が進むと変な匂いや変な風味になってしまいます。開封前の色が変化していたら要注意です。キッチンの窓下に飾ってしまうと光合成してしまうのでオシャレですがやめましょう。

保管場所は光の当たらない場所、もしくは瓶をアルミホイルなどで巻いて紫外線から大切なオリーブオイルを守りましょう。

オリーブオイルは熱が苦手。

加熱されるとオリーブオイル内のポリフェノールが分解されてしまいます。ポリフェノールはオリーブオイルの苦味や辛味、抗酸化作用の効能がありオリーブオイルの素晴らしさが熱によって失われてしまうことに。使いやすいからといってコンロの近くに置いたり日の当たる場所などは控えましょう。

それでは、冷蔵庫など冷たいところはどうでしょう。これもまた5度以下になると白い結晶ができてしまいます。これは常温にすれば元に戻るのですがこれを繰り返すと香りや風味が落ちてしまいます。よって冷たい場所も控えましょう。
温度変化が少なく15度から20度を目安に考えましょう。

オリーブオイルに心遣い

オリーブオイルの扱い方もちょっと気にしてみましょう。オリーブオイルを使って瓶の縁についたオイルってありますよね。あのちょっとのオイルに細菌が発生して香りや風味を損なう原因に。オイルを使った時はキッチンペーパーなどでちょっと一拭きを心がけると美味しいオイルをより楽しめます。

オリーブオイルの保管期限は?

オリーブオイルはワインの様に熟成などの概念は全く無く早く使えば使うほど香り風味を楽しめます。とくに開封後は日に日に香り風味が落ちていくので火を入れないサラダや仕上げなどに使用する場合はなるべく早く使いましょう。だいたい1ヶ月から2ヶ月をめどに。少しずつ香りや風味が落ちてきたと感じたら揚げ物やフライなどの火を入れるものに贅沢に使用するのも楽しみの一つです。

まとめ

  1. オリーブオイルに紫外線が入らない容器(アルミホイルを巻くなど)の状態でなるべく光が当たらない所、15度〜20度を目安になるべく温度変化の少ない場所で保管する。
  2. 購入時に賞味期限をきちんと確認して開封後はなるべく早めに使用する。

以上の2点と、なるべく清潔に使用することを気にするだけで本来のオリーブオイルの美味しさを楽しむことができます。知ってしまえば簡単な事なのでぜひ楽しみましょう。