ラベルの見方を知りましょう

オリーブオイルのラベルには、そのオリーブオイルについての事が色々と表示されています。表示が全てでは無いのがオリーブオイル選びの難しい所ですが知っておけば絶対役に立ちます。現在日本のオリーブオイル事情は基準が曖昧な為、色々なオリーブオイルが同じランクで並んでいます。美味しいオリーブオイル選びに必須です!

認証マークの種類と意味

様々な国や地域によって様々な認定マークがありますが有名なマークとその意味をご紹介します。

DOP  保護原産地呼称

食品を法的に保護するためにEUによって与えられます。「生産地」「品種」「栽培及び生産方法」「品質条件」などの条件を完全に守った製品にのみ認められます。要は決められた場所で決められた方法で決められた品質を満たし、すべての工程が同一地域内で行われた製品。非常に認定されることが難しいマークです。

IGP  保護地理表示

食品を法的に保護するためにEUによって与えられます。産地ならではの特徴や質がある製品に認められます。「生産」「加工」「調整」のうち少なくとも一工程が同一地域内で行われていれば認められます。DOPに比べると認められやすくなっています。

EUオーガニック認定

EUのオーガニック規定を守っていることを証明します。「栽培」から「消費」まですべての過程で専門の機関によってEU規定基準にきちんと守り周期的な検査を受けていなければなりません。さらに「合成化学物質を不使用」「加工品においては原料の95%以上がオーガニック」であることを証明します。

ICEA

イタリアの有機栽培認証機関。イタリアだけではなくヨーロッパでも重要な役割を持つ機関。日本でも政府が有機認証機関として認めています。食品以外でも化粧品などにも認定を行っています。

BIO HELLAS(ビオ・ヘラス)

ギリシャのオーガニック認定基準。有機製品認証の分野で食品のチェーン全体をカバーする食品会社を管理及び認定。

有機JAS

日本農林水産省規格です。決められた期間中に原則として農薬や化学肥料を使用していない事。また遺伝子組み換え技術を使用せず生産された食品。製品を第三者による登録認定機関の検査と認定を受けたものに表示が認められます。この有機JASマークがない製品に、「有機」や「オーガニック」などの表示は法律で禁止されています。

消費期限

必ず確認していただきたいのが消費期限です。特にSALE品などは消費期限がかなり短いものがあります。オリーブオイルの保管状態でかなり品質は変わりますが、消費期限ギリギリのものをキチンと説明せずに販売するお店はあまり信用できません。EUの規定では瓶詰めされた日から18ヶ月を超えない消費期限をラベルに明記することが決められています。

このオリーブオイルは2018年8月14日に頂いたもので瓶詰めされてすぐのものだとわかります。

OLIVE JAPAN

日本オリーブオイルソムリエ協会」が主催する年に一度の「OLIVE JAPAN/国際オリーブオイルコンテスト」で2012年に日本で初めて開催された国際規模のオリーブオイルコンテストです。このコンテストで最優秀賞、金賞、銀賞受賞者には、商品ボトルや商品パンフレット等に表記できる「受賞ステッカー」の画像データが提供され、その使用権が与えられます。

日本以外のコンテストも世界中に沢山あるので受賞履歴を参考にすることもお勧めします。

まとめ

認証マークや消費期限の他にも「メーカー名」「栽培方法」「収穫方法」「搾油/抽出方法」「生産者」「ホームページ」などラベルには様々な情報が詰め込まれています。認証マークが付いているから絶対美味しいエキストラバージンオイル というわけではないのでオリーブオイル選びの参考にしながら自分にあったオリーブオイルを見つけていただけると幸せです。オリーブオイルのあるグッドライフを!