オリーブの産地と種類を知ってオリーブオイルをもっと楽しもう

オリーブオイル、特にエキストラバージンオイルの楽しみは「香り」と「風味」じゃないでしょうか。オリーブを搾るだけなので、あの香りと風味を楽しむ事ができます。そうなんです、あの香りと風味はオリーブ本来の味、特徴がそのまま出ているという事なのです。オリーブの種類が違えば香りも風味も変わってくるという事なんです。
それでは、そのオリーブってどのくらい種類があるかご存知でしょうか?なんと、世界では1300種以上ものオリーブが栽培されています。それぞれの土地、気候にあったオリーブが育てられています。
それぞれの特徴をまとめて見ました。

イタリア北部:リグーリア州
品種:タジャスカ種
特徴:軽やかな香り、苦味・辛味が少なく口当たりがマイルド。この地方のオイルは熟しきってから収穫する伝統があります。近年のDNA検査ではフラントイオ種と同種と判明。

イタリア中部:トスカーナ州/ウンブリア州
品種:レッチーノ種
特徴:トスカーナ州は青々としたオリーブの実を連想させるフルーティな香りにキッとした辛味。ウンブリア州はトスカーナよりも重い感じです。この品種栽培がしやすいですが他家受粉型の為、他品種と共に栽培することが必要。

イタリア中部:トスカーナ州/ウンブリア州
品種:モライオーロ種
特徴:少量生産のモライオーロはフレッシュ・オリーブの濃 い香りを持ち、バランスの取れた辛みと苦みが特徴です。フルーティーな味でポリフェノールを多く含むオリーブオイルになります。

イタリア中部:トスカーナ州/ウンブリア州
品種:フラントイオ種
特徴:野菜やアーティチョークのような風味を持つ。軽くスッキリとしたフルーティーさが特徴。爽やかな香りで大変食べやすく、生野菜を食べたい時のサラダに最適です。

イタリア南部:プーリア州/カラブリア州/シチリア州
品種:カロレア種
特徴:辛味や苦味が少なくマイルドな味わいで、フルーティな香りが特長です。南部のオリーブは多くの品種を栽培しているためこのほかにも様々な特徴を持ったオリーブを栽培

イタリア南部:プーリア州/カラブリア州/シチリア州
品種:コラティーナ種
特徴:もっとも古いオリーブの品種と言われています。濃厚でフルーティな味で肉や魚のタルタル、野菜スープ、ピザなどに最適です。

イタリア南部:プーリア州/カラブリア州/シチリア州
品種:オリアローラ種
特徴:少し苦味があり、まろやかな風味。マイルドで香りや味わいに富んでいる。強くはないが、辛味の持続性があります。

ギリシャ南部:ペレポネソス半島/クレタ島
品種:コロネイキ種
特徴:酸味は少なく、フルーティーながらほろ苦い味わい。リンゴのような果実の風味があります。ギリシャ風にヨーグルトやチーズと合わせるのもおすすめ。

産地と種類を知って

沢山の種類があるオリーブの種。それだけ風味も特徴もあるという事です。さらに摘む時期などでオリーブオイルの可能性は広がっていきます。オリーブオイルがどこで採れたオリーブでどんな種類のオリーブからできているのかわかれば、よりオリーブオイルの楽しみ方が増えます。オリーブオイルを選ぶときにオリーブの産地で選んだり、オリーブの種類で選んだり、さらには同じ産地のワインを合わせて見たりと楽しみ方はたくさんあります。ちなみに私はバケットにオリーブオイルとニンニク、岩塩、胡椒をかけてワインを準備します。そしてオリーブの産地を googleMAPで調べて散策しながら終わりが無い旅に出ています。最後は酔ってますけど^^;